国語を得意にするためのチャレンジ問題(指導マニュアル付き)
【問い】次の文の(た )には「た」から始まる5字の言葉が入ります。その言葉を書きなさい。
今まで(た )おしゃべりだった子供たちの声が、急にはっきりした意味をもったさけびになってひびいてきた。
【自分で答えを出すための解説】
どう考えれば答えを出せるのかを例題をつうじて学びましょう。
〈例題〉次の文の( )に入る色を答えなさい。
信号が( )になった。
〈解説〉
この段階では答えは出せません。
では、何がわかれば答えを出せますか?
一つ目の考え方
今まで信号が何色だったかを考えればよい。
そう考えることができた人はすばらしいです!!
では、なぜそれで答えが出ると思ったのですか?
「なった」と書いてあったからですよね。
二つ目の考え方。
信号を前にして、人か車かがどういう動きをとったかを考える。
これに気づいた人はすごいです!!
では、なぜそれで答えが出ると思ったのですか?
信号が変わったのだから、それを見た人や車の動きが変わると思ったから。
青だったら動き始めた、
赤だったら止まった、
黄色だったら急いだかな?
次にいきます。
では、答えを青だとします。
すると〈例題〉の文は、
信号が青になった。
となります。
ここでさらに問題です。
次の文の( )に言葉を入れなさい。
( )赤だった信号が青になった。
答えは、(今まで)です。
今まで赤だった信号が青になった。
では、〈例題〉の最後の問題です。
今まで( )だった信号が青になった。 米( )には色が入ります。
この文の( )には赤が入りますね。
どう考えれば赤という答えを出せますか。
「青になった」のだから「今まで」とは違うので、
「青」の前の色を考えればよい。
こんな感じで考えることができたでしょうか。
大切なことは、
「今まで」とか「なった」があったら反対を考えるということです。
前は太っていた。
ここからは今はやせている(太ってはいない)ということがわかります。実は「太っていた」だけでも同じことが読み取れます。
急に怒り出した。
ここからは今まで怒っていなかった。ふつうだったということがわかります。
こんなふうに情報を増やしていくことが大事なんです。
【解説】
では、最初の問いの解説です。
「今まで」と「なった」に注目します。
すると、次のような関係がわかります。
今まで→(た )おしゃべり
今→意味をもったさけび
ここから
(た )=意味をもたない言葉
ということがわかります。
最後は、言葉が浮かぶかどうかです。
た○○○○ 辞書を引くと「ふかい意味がなくてとるにたりない」と出ています。
一字補います。
た○○○い
もう一字補います。
た○い○い
ちなみに
た○いも○い
ともいいます。
さあ、もう一字だけ補います。
た○いない
いかがですか?
最後のヒント、ア段です。人を驚かすときに言ったりします。ワ行です。
【答え】たわいない
教師は教えてはいけない。
これを私は肝に銘じて取り組んでいます。
教師の仕事は気づかせること。
気づけるように導くこと。
「わかった」「できた」という喜びを子どもたちから奪ってはいけない。
小学校に通っているだけであれば優秀な子が
受験に巻き込まれた瞬間からふつう以下の子になる。
それでは勉強も嫌いになりますよね。
国語は得意になります。
国語だけでも得意になれば、自分ももっと上位を目指していいんだ、と思えるようになります。
自分に自信を持てるようになります。
そうすれば「楽しい受験」になるはずです。
国語を得意にするために必要なことは、
正しく情報を増やすこと。
そのために必要なことは二つの問いかけ。
一つは今回の学びです。
「わかることは何か?」という問いかけです。
そのためのコツが見方を変える。
他のものと比べるです。
他のものと比べてものを考える。
すなわち、
共通点をとらえて抽象化。
相違点をとらえてそれぞれの特徴を明確にする。
今回の勉強は、他のものと比べ相違点を考えることで答えを出しました。
最初の一歩は、今回のような易しいこと。
こんな単純なことを意識していくだけで国語は確実にできるようになります。