「国語を得意に!」〜中学入試応援ブログ〜

中学入試の国語を得意にすること、合格方法についてはお任せください。

2020年度開成中国語解説(パート2)

問二 傍線2「親友」にカギ括弧がついていることで、どのような意味になっていますか。「〜という意味ではなく、〜という意味。」の形で答えなさい。 〈先生〉 これは入試で出題されるカギ括弧の働きの基本形の問題ですね。念のため、その基本を確認しましょ…

開成中の国語(2020年度入試解説をゆっくりやっていきます)

2020年度開成中解説 〈先生〉 それでは、開成中の解説を行います。 この年は、合格者平均点が51.5点(60.6%)、受験者平均点が42.3点(49.8%)でした。 合格者平均点と受験者平均点との差が9.2点、算数の差が10.9点なので、国語でもかなりの差がつくと思っ…

生徒への手紙(2)【まさかの不合格。そして……】

2月2日滑り止めの学校の合格発表の日だった。 私の指導歴の中で最も驚いた不合格。 それが君に起きた。 2月1日は第一志望の最難関私大の附属校。 2日は23区内の進学校でおさえる。 3日は偏差値的には1日校を凌ぐ進学校。 1日が不合格の場合には4日に23区内の…

生徒への手紙「筑駒を受験できなかった君へ」

あの日、君が泣きながら筑駒を受けたいと言ったことを私は忘れない。 筑駒の合格へ向けて君はがんばったんだ。 そして、それは私との約束でもあったから。 君の実力からすれば筑駒の可能性は50%。 盤石の状態で受けるためにも、2日は確実におさえる。 その…

国語が得意になる文章の読み方(第15回)

『虔十公園林』の第15回目です。 今回は、作者が話を面白くするために張っていた伏線が明らかにされます。どんな伏線があったかを思い出しながら読んでみてください。 《本文》 ところが次の日虔十は納屋で虫喰い大豆(まめ)を拾っていましたら林の方でそれ…

国語が得意になる文章の読み方(第14回)

『虔十公園林』の第14回目です。 丁寧に文章を読んでいくことで見えるものが増えますよね。 こういう喜びを多くの人に味わってもらえたら嬉しいです。 今回のブログでは、以下の2点を学びます。 ①作者の表現上の工夫。 →対比からの抽象化につながります。 ②…

国語が得意になる文章の読み方(第13回) 最後にメッセージがあるので是非お読みください。

『虔十公園林』の13回目です。 今回は、一緒に考えながら読み進めましょう。 本当に単純なことなのだけれど、実に大切なこと。 これをお伝えしたいと思います。 是非、最後までお読みください。 《本文》 下草はみじかくて綺麗でまるで仙人たちが碁でもうつ…

国語が得意になる文章の読み方(第12回)80字の記述問題に挑戦!

「虔十公園林」の続きです。 今回は心情把握の記述問題を解説します。80字の記述です。 男子の難関校を受ける生徒と、女子の御三家に続く学校を受ける生徒には是非解いてもらいたいと思います。 《本文》 ある朝虔十が林の前に立っていますとひとりの百姓が…

国語が得意になる文章の読み方(第11回)今回は国語が苦手な生徒向けです。

「虔十公園林」の続きです。 今回は指示語の基本を学べます。 《本文》 その芝原へ杉を植えることを嘲笑(わら)ったものは決して平二だけではありませんでした。あんな所に杉など育つものでもない、底は硬い粘土なんだ、やっぱり馬鹿は馬鹿だとみんなが言っ…

国語が得意になる文章の読み方(第10回)

今日は久しぶりに『虔十公園林』の続きです。 本文を読むときにやってほしいのは、自問自答です。 今回の文章ではどのように行えばよいのかを中心に進めます。 〈本文〉 その芝原へ杉を植えることを嘲笑(わら)ったものは決して平二だけではありませんでし…

中学受験 受験者平均点を合格者平均点にするために!

今回は、傍線部からいかに根拠をとるかに焦点を当ててブログを書きます。 国語の点数が安定していない生徒の特徴は、正しく根拠をとらずに答えを出そうとすることです。 前回のブログでは、傍線部と根拠を重ねるだけで答えが出せる問題を説明しました。 今回…

受験国語 これを意識するだけで点数が安定する!

今回のブログでは、傍線部を説明する選択肢問題の考え方についてお伝えします。 短期間で得点力を上げるのに最も効率的な問題です。 国語の点数を安定させたい生徒は、是非ご覧ください。 1)傍線部を説明したものとして最もふさわしい選択肢を選ぶとは、ど…

中学入試、最後の3週間をどう過ごすか。

いよいよ首都圏の中学入試が始まりました。 都内と神奈川の2月1日入試へ向けて残り3週間。 最後の3週間の過ごし方で合否は変わります。 ここまで順調に来た生徒は、今までやってきたことをそのまま継続してください。 過去問で合計15点以上とれていて、模試…

国語が得意になる文章の読み方(第9回)

前回の続きです。 平二が登場してきて言うセリフは何でしょうか? 〈本文〉 「やい。虔十、ここさ杉植えるなんてやっぱり馬鹿だな。第一おらの畑ぁ日影にならな」 虔十は顔を赤くして何か言いたそうにしましたが言えないでもじもじしました。 すると虔十の兄…

国語が得意になる文章の読み方(第8回)

〈本文〉 その時野原の北側に畑をもっている平二がきせるをくわえてふところ手をして寒そうに肩をすぼめてやって来ました。平二は百姓も少しはしていましたが実はもっと別の、人にいやがられるようなことも仕事にしていました。 物語読解の基本として、すべ…

中学受験 おすすめの漢字問題集

中学入試まであと4ヶ月。 時間を有効に使って勉強したいですよね。 今日は、漢字の仕上げにふさわしい問題集を紹介します。 漢字テストは、1冊をじっくりやっているだけではダメなんです。 違う例文になったときに間違ったり、違う字との組み合わせになった…

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その2)

3)大問1の解説 問五 具体例の説明 得意は正解、苦手も不正解でもOK 問六 同内容の記述問題。得意、苦手ともに△はとりましょう。 問七 本文の内容把握。得意は正解、苦手は△。 2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) https://blog.hatena.ne.jp/tano…

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1)

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) 2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) 1)はじめに 2)目標点数 合格者平均点と受験者平均点そして合格最低点 国語が得意な生徒の目標点 国語が苦手な生徒の目標点 3)大問1の解説 問一 漢字の読み…

「 」の特別な使い方を学ぼう!

問題 次の文を読んであとの問いに答えなさい。 庭に傷ついた雀いたのを見た主人公の少年は母親に頼んで飼おうとする。しかし、父親は「殺生」は許さない、と言って認めなかった。 問い なぜ「『殺生』」に「 」がついているのかを説明しなさい。 解説 「 」…

選択肢問題の対策

選択肢問題をしっかりととりきる生徒は意外に少ない。 国語を得意にしている生徒でも、記述は×にならないから選択肢よりずっとやりやすい。こう言う生徒もいるくらいである。 国語が苦手な生徒の場合は、まず最初に消すべき選択肢を正解とすることさえあるの…

国語が得意になる文章の読み方(第7回)

前回は、虔十の初めての願い事がかなうことになった場面で終わりました。 〈本文〉 虔十はまるでよろこんですぐにまっすぐに家の方へ走りました。 そして納屋から唐鍬を持ち出してぽくりぽくりと芝を起こして杉苗を植える穴を掘りはじめました。 虔十の兄さ…

国語を得意にする文章の読み方第5回(動画)

〈本文〉 ある年、山がまだ雪でまっ白く野原に新しい草も芽を出さない時、虔十はいきなり田打ちをしていた家の人達の前に走ってきて言いました。 「お母、おらさ杉苗七百本、買ってけろ。」 虔十のおっかさんはきらきらの三本鍬を動かすのをやめてじっと虔十…

「国語を得意にする文章の読み方」の動画をあげました。

「国語を得意にする文章の読み方④」の動画をアップしました。 まだブログでは説明していない内容になります。 是非ご覧ください。 https://youtu.be/M9IUo4NlHnY

4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。

4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。 5年生の夏は受験校を決めてしまうものだと私は考えています。ここで大きく伸びるための礎を築けなければ、偏差値で受験校を決めることになってしまうでしょう。4・5年生の夏は成績を上げる大チャンスです。たとえ…

国語が得意になる文章の読み方(第6回)

第1回から第5回までで書かれていたのは虔十がどんな人かですね。 ずっと自然にふれていたいと思う人で、親に対する素直さもあわせもっています。 今日からいよいよ話の展開があります。 今回の学びも非常に大切です。 1)文脈を追うための問いかけ。 2)心情…

国語が得意になる文章の読み方(第5回)

『虔十公園林』第5回です。 国語が苦手な小学校6年生。 4・5年生で国語が苦手な人。 高校受験生でも国語が苦手な人は是非読んでください。 〈本文〉 なるほど遠くから見ると虔十は口の横わきを掻いているかあるいは欠伸(あくび)でもしているかのように見え…

『虔十公園林』シリーズ

「国語を得意にする文章の読み方」ということで、『虔十公園林』を使ってブログで進めていますが、実は動画もとっています。 3回目まで撮影していますので、以下のURLからご覧ください。 第1回(対比、「や」、意図的な行動) https://youtu.be/toYlwVJckqI …

「のだ」のはたらき。

「のだ」「のである」を意識して文章を読んでいますか? 筆者の主張をまとめいたり、理由の説明になっていたりとたいへん重要な働きを示す表現です。 今回は動画で「のだ」「のである」の基本を説明しました。 10分で終わりますので、是非ご覧ください。 「…

国語が得意になる文章の読み方(第4回)

『虔十公園林』第4回です。 最難関校を目指す生徒で国語が苦手な生徒、 四谷大塚で偏差値60以下の学校を目指す生徒たちにはためになる内容です。 ここで基本をしっかりと学ぶことが次の問題を解くときに生きてきます。 なお、4・5年生でも十分に理解できます…

国語が得意になる文章の読み方(第3回その2)

『虔十公園林』の第3回その2です。 ここまでの3回をご覧いただいてない方のためにリンクを貼っておきます。 第1回 対比・抽象化、意図的な行動について説明しました。 国語が得意になる文章の読み方。実践編第1回。 - 国語を得意に!(中学入試応援ブログ)…