「国語を得意に!」〜中学入試応援ブログ〜

中学入試の国語を得意にすること、合格方法についてはお任せください。

2020-01-01から1年間の記事一覧

国語が得意になる文章の読み方(第9回)

前回の続きです。 平二が登場してきて言うセリフは何でしょうか? 〈本文〉 「やい。虔十、ここさ杉植えるなんてやっぱり馬鹿だな。第一おらの畑ぁ日影にならな」 虔十は顔を赤くして何か言いたそうにしましたが言えないでもじもじしました。 すると虔十の兄…

国語が得意になる文章の読み方(第8回)

〈本文〉 その時野原の北側に畑をもっている平二がきせるをくわえてふところ手をして寒そうに肩をすぼめてやって来ました。平二は百姓も少しはしていましたが実はもっと別の、人にいやがられるようなことも仕事にしていました。 物語読解の基本として、すべ…

中学受験 おすすめの漢字問題集

中学入試まであと4ヶ月。 時間を有効に使って勉強したいですよね。 今日は、漢字の仕上げにふさわしい問題集を紹介します。 漢字テストは、1冊をじっくりやっているだけではダメなんです。 違う例文になったときに間違ったり、違う字との組み合わせになった…

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その2)

3)大問1の解説 問五 具体例の説明 得意は正解、苦手も不正解でもOK 問六 同内容の記述問題。得意、苦手ともに△はとりましょう。 問七 本文の内容把握。得意は正解、苦手は△。 2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) https://blog.hatena.ne.jp/tano…

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1)

2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) 2020年度 渋谷幕張中1次試験 国語解説(その1) 1)はじめに 2)目標点数 合格者平均点と受験者平均点そして合格最低点 国語が得意な生徒の目標点 国語が苦手な生徒の目標点 3)大問1の解説 問一 漢字の読み…

「 」の特別な使い方を学ぼう!

問題 次の文を読んであとの問いに答えなさい。 庭に傷ついた雀いたのを見た主人公の少年は母親に頼んで飼おうとする。しかし、父親は「殺生」は許さない、と言って認めなかった。 問い なぜ「『殺生』」に「 」がついているのかを説明しなさい。 解説 「 」…

選択肢問題の対策

選択肢問題をしっかりととりきる生徒は意外に少ない。 国語を得意にしている生徒でも、記述は×にならないから選択肢よりずっとやりやすい。こう言う生徒もいるくらいである。 国語が苦手な生徒の場合は、まず最初に消すべき選択肢を正解とすることさえあるの…

国語が得意になる文章の読み方(第7回)

前回は、虔十の初めての願い事がかなうことになった場面で終わりました。 〈本文〉 虔十はまるでよろこんですぐにまっすぐに家の方へ走りました。 そして納屋から唐鍬を持ち出してぽくりぽくりと芝を起こして杉苗を植える穴を掘りはじめました。 虔十の兄さ…

国語を得意にする文章の読み方第5回(動画)

〈本文〉 ある年、山がまだ雪でまっ白く野原に新しい草も芽を出さない時、虔十はいきなり田打ちをしていた家の人達の前に走ってきて言いました。 「お母、おらさ杉苗七百本、買ってけろ。」 虔十のおっかさんはきらきらの三本鍬を動かすのをやめてじっと虔十…

「国語を得意にする文章の読み方」の動画をあげました。

「国語を得意にする文章の読み方④」の動画をアップしました。 まだブログでは説明していない内容になります。 是非ご覧ください。 https://youtu.be/M9IUo4NlHnY

4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。

4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。 5年生の夏は受験校を決めてしまうものだと私は考えています。ここで大きく伸びるための礎を築けなければ、偏差値で受験校を決めることになってしまうでしょう。4・5年生の夏は成績を上げる大チャンスです。たとえ…

国語が得意になる文章の読み方(第6回)

第1回から第5回までで書かれていたのは虔十がどんな人かですね。 ずっと自然にふれていたいと思う人で、親に対する素直さもあわせもっています。 今日からいよいよ話の展開があります。 今回の学びも非常に大切です。 1)文脈を追うための問いかけ。 2)心情…

国語が得意になる文章の読み方(第5回)

『虔十公園林』第5回です。 国語が苦手な小学校6年生。 4・5年生で国語が苦手な人。 高校受験生でも国語が苦手な人は是非読んでください。 〈本文〉 なるほど遠くから見ると虔十は口の横わきを掻いているかあるいは欠伸(あくび)でもしているかのように見え…

『虔十公園林』シリーズ

「国語を得意にする文章の読み方」ということで、『虔十公園林』を使ってブログで進めていますが、実は動画もとっています。 3回目まで撮影していますので、以下のURLからご覧ください。 第1回(対比、「や」、意図的な行動) https://youtu.be/toYlwVJckqI …

「のだ」のはたらき。

「のだ」「のである」を意識して文章を読んでいますか? 筆者の主張をまとめいたり、理由の説明になっていたりとたいへん重要な働きを示す表現です。 今回は動画で「のだ」「のである」の基本を説明しました。 10分で終わりますので、是非ご覧ください。 「…

国語が得意になる文章の読み方(第4回)

『虔十公園林』第4回です。 最難関校を目指す生徒で国語が苦手な生徒、 四谷大塚で偏差値60以下の学校を目指す生徒たちにはためになる内容です。 ここで基本をしっかりと学ぶことが次の問題を解くときに生きてきます。 なお、4・5年生でも十分に理解できます…

国語が得意になる文章の読み方(第3回その2)

『虔十公園林』の第3回その2です。 ここまでの3回をご覧いただいてない方のためにリンクを貼っておきます。 第1回 対比・抽象化、意図的な行動について説明しました。 国語が得意になる文章の読み方。実践編第1回。 - 国語を得意に!(中学入試応援ブログ)…

灘中学校の入試問題を使って「逆接」を学ぼう!

「灘中学校の入試問題を使って「逆接」を学ぼう!」という動画をあげました。 当たり前のことを徹底する。これが本当に大切です。 https://youtu.be/ZUHudg3UZfg 学校が始まってよかったですね。 勉強時間が減ってしまうでしょうから、より効率的に取り組ん…

国語が得意になる文章の読み方(第3回その1)

『虔十公園林』の第3回です。 第1回 国語が得意になる文章の読み方。実践編第1回。 - 国語を得意に!(中学入試応援ブログ) 第2回 国語が得意になる文章の読み方(第2回) - 国語を得意に!(中学入試応援ブログ) 〈本文〉 けれどもあんまり子供らが虔十…

どんな授業をすれば全員をできるようにしてあげられるのか?

塾の教師をやっていろいろな悩みを抱えてきました。 自分がどうやってそれを乗り越えたのか。 その解決策は何だったのかをお伝えすることは同じような悩みを持っている人のお役に立てるのではないかと思って、今回のブログを書きます。 悩み①「なぜ、同じこ…

小5の6月。偏差値で15以上高い学校を目指すことにした少年との会話です。

6月のある日。 少年K君に声をかけました。 「志望校決まった?」 「はい。麻布に行きたいです」 「いいね。Kにぴったりだね。どんなところが気にいったの?」 「学校の自由な校風にひかれました。一度学校を見にいったときに、本当にいろいろな人がいたんで…

指示語を正しく学ぼう! こんなふうに教わっている人は必ず見てください。

「指示語は前を見なさい」 これは本当にダメなんです。 ふつう、指示語は前を指しますよね。 そして、指示内容がわからない日常会話はまずありえません。 それは、直前を指しているものばかりだから。 では、なぜそんな当たり前の指示語が入試で出題されるの…

国語を得意にするための最も重要な考え方。

もし私が今のスキルを持って30数年前に戻れるとしたら。 何人の生徒を不合格から救えたのだろう。 あふれる情熱だけを武器にがんばっていた自分に、このスキルを与えてあげたい。 そしてその考え方を使って大切な生徒たちを教えてほしい。 大事なのは、常に…

国語の大スランプを克服して筑駒に合格!

ある男の子の話ですl。 小4で塾に入って常に成績は最上位。 小6になっても5月までは特に問題なし。 どんな勉強もしっかりこなすまさに優等生タイプの子。 その子の成績が6月・7月とガクンと下がったのです。 国語でどんなに悪くても67を割ったことのなかった…

国語を得意に。9分の動画をあげました。

雨がやんだ。頭上の雲が切れてわずかな青空がのぞく。 これはある作品の冒頭部分です。 みなさんはここから何を読みとりますか? この二つの文から読みとれる内容を動画で説明しました。 6年生で国語が得意な子は見る必要はありません。 やさしいことを深く…

国語を得意にするためのチャレンジ問題(指導マニュアル付き)

【問い】次の文の(た )には「た」から始まる5字の言葉が入ります。その言葉を書きなさい。 今まで(た )おしゃべりだった子供たちの声が、急にはっきりした意味をもったさけびになってひびいてきた。 【自分で答えを出すための解説】 どう考えれば答えを…

中学受験の国語の成績は上がります。1年目は半年で13アップ。2年目は8ヶ月で8アップ。その差は?

大学を卒業して初めて持った6年生は3クラス中の3番目。 半年でクラスの平均偏差値が13アップ。 その時の口癖は「みんなで2組を抜こうな!」 自信満々で臨んだ2年目。 8ヶ月で平均偏差値が8アップ。 その時の口癖は「教えたとおりやれば誰でも成績は上がるか…

映像で学ぶ「国語が得意になる文章の読み方(第2回)」

「国語が得意になる文章の読み方(第2回)」の映像をアップしました。 今回は、実際に私が話している映像もあわせて撮ってあるので、授業の雰囲気がいつもより出てるかもしれません。 youtu.be

国語が得意になる文章の読み方(第2回)

『虔十公園林』の第2回です。 〈本文〉 虔十はいつも縄の帯をしめてわらって杜(もり)の中や畑の間をゆっくりあるいているのでした。 雨の中の青い藪(やぶ)を見てはよろこんで目をパチパチさせ青ぞらをどこまでも翔(か)けてゆく鷹を見付けてははねあが…

国語のクラス偏差値が半年で13上がった方法を公開します。

都内の中学受験塾の新学年は2月に始まる。 それは東京都内の入試が2月1日に始まるから。 1年後に入試を迎えるそのクラス。 12名の男女がいるそのクラスにはただただのんびりとした時間が漂っていた。 「ねえ、みんな。どうせやるならできるようになろうよ」 …