「国語を得意に!」〜中学入試応援ブログ〜

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4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。

4・5年生は夏を前に志望校を決めましょう。

 

5年生の夏は受験校を決めてしまうものだと私は考えています。ここで大きく伸びるための礎を築けなければ、偏差値で受験校を決めることになってしまうでしょう。4・5年生の夏は成績を上げる大チャンスです。たとえ、それが今年のように短いものであっても本気で生徒自身が集中できたら素晴らしい成果につながります。

 

だから、このチャンスの夏を活かすために志望校を決めてもらいたいのです。しかも、本人が納得している形で。そうすれば、勉強への意欲を持った状態になりますので、それだけでチャンスはふくらみます。偏差値10以上の学校を目指してほしいと思います。

 

では、以下の流れでこの夏を活かす勉強法を説明していきます。

 

1)志望校決定までの流れ

①保護者様が行かせいたい学校を選ぶ。

子どもに決めさせると、友達のお姉ちゃんが行っているとか、制服がかわいいとか、大学附属だからとか、男子校だからとか、たまたま行った時の印象がよかったとかで決まります。子どもが持っている情報は少ないですからある意味仕方ないですよね。

 

もちろん、保護者様だってそんなに多くの情報を得られるわけではありませんし、どうしても情報は偏ったものだったりするので判断が難しいかと思います。だからこそ、学校側が公表している資料はしっかり見比べる必要があります。理念と実績(複数年にわたってご覧になった方がよいです)は比較検討されるのがよいと思います。その上で、学校に行かれると、理念と実際の差や実績が生まれる理由などを感じることができるはずです。どれもこれもよい学校に思えたら、お子様と話し合うとよいでしょう。

 

②保護者様の行かせたい学校を本人の志望校に導く。

・その学校に関する知識を与える。

 人は知れば知るほど好きになるものです。

 

・保護者様のお考えを伝える。

 どの学校がよいと思うのか、その理由を伝える。

 学校はなるべく複数あげてください。

 そうすることで保護者様の価値観を伝えていけるはずです。

 

2)夏に得意教科を作る

偏差値10以上高い学校に受かりに行くためには、自分もその学校を目指せるんだと思う必要があります。

ですから、少なくとも1教科は夏の最後にその偏差値に到達している必要があるのです。

もし、1教科でもその学校の偏差値を超えていれば、本人に自信が生まれます。

 

では、どうやって得意教科を作るかをお伝えします。

①得意教科は本人に決めさせる。

ここは本人の主体性が必要です。本人の受験なので当事者意識を持たせましょう。

 

ポイントは、復習+演習。

②授業当日の復習

・家に着いて30分後までに問題の解説を言葉で行う。その際、ノートや解説などは一切見ないこと。

・もし解説できない問題があった場合は、ノートを見直すこと。

・授業中に解けなかった問題は、「問題→問題から読み取れること→解説→答え」の流れでノートに記入。

③3日後の復習

・間違えていた問題だけ、改めて言葉で説明する。

・類題演習を実施。テキストの類題が終わっている場合は問題集を使用すること。

④9月の試験日1週間前から間違えたことのある問題はすべて解き直すこと。

 

3)塾を活かす勉強

①志望校はなるべく早く報告すること

塾側はご家庭の希望を叶えたいと思うのが普通です。

今は成績が足らなくても、何とかしてあげたいと思うはずです。

万一、その学校を志望校にしたことをからかう発言をされた場合は、そんな塾はすぐにやめてください。

②夏に伸ばしたい教科を塾にしらせてください。

これも本当に大事です。

ふつの塾であれば、教師側はそれを意識して取り組むはずです。

おそらく授業中に当たる回数が間違いなく増えてきますし、声かけの量も変わるはずです。

家庭学習の教材のアドバイスをしてくれたりもするのではないでしょうか。

③勉強は塾中心にすること

2)で示したとおり、大切なことは授業の復習をしっかりと行うことです。

先生による授業の巧拙は確かにあります。でも、上手な先生に教わったから力がつくとは限りません。

それより、熱心な先生かどうかの方が大切なんです。

先生を熱心にするためにも、志望校と得意教科にしたいものは塾に伝えることが大切です。

受験のプロを熱心にさせた方が結果的にはうまくいくことの方が多いです。

 

最後に、保護者様がやられるとよいと思うことをお伝えします。

・授業のノートを見ること。
・得意にすると決めた科目については、間違えた問題の把握を行う。
・やるべきことをしているかの点検。

ただし、感情が出てしまう場合は見ない方がよいでしょう。

やるべきことをやっているかの点検と状況把握。これを淡々と進めてください。