選択肢問題の対策
選択肢問題をしっかりととりきる生徒は意外に少ない。
国語を得意にしている生徒でも、記述は×にならないから選択肢よりずっとやりやすい。こう言う生徒もいるくらいである。
国語が苦手な生徒の場合は、まず最初に消すべき選択肢を正解とすることさえあるのである。
まず、選択肢問題を間違える理由を二つのパターンに分けて解説しようと思う。
1)国語が苦手な生徒の場合
その選択肢に書かれている内容が正しいかで判断しようとする。
だから、最初に削るべき選択肢を正解にすることも起こる。
語彙が少ない子の場合には、
本文に書かれている言葉が使われている選択肢を選ぶことになる。
2)国語が得意な生徒の場合
その選択肢を深読みして迷うことになる。
選択肢は基本的には、そのまま受け止める必要がある。
それに対して解釈を加えないこと。これが基本。
ところが、国語が得意な生徒ほど選択肢に対してもあれこれと考え始めるのである。
そして、また、
その文脈とは関係ない箇所と関連させて考え込んだりするのである。
では、どうすれば正解を出せるのだろうか。
まず、傍線部から必要な情報を得る。そこから始める。
たとえば、ありとあらゆるデータを説明する医師もいるが、と書いてあったとします。
ここで○点、考えることができるのです。
①不足している情報の把握。
何のデータを説明するのかわからないので、それを調べます。
②わかることの把握。
「が」とあるので、そうしない医師もいることがわかります。
ありとあらゆるデータを説明する医師、という表現そのものにそうでない医師がいることが示されます。
どちらにしても、データを説明する医師とそうしない医師との違いがあることがわかるので、その差が何かを調べます。
これが基本パターンです。
正しい問いかけによって根拠をとるのです。
この選択肢はあっているのだろうか? という問いではなく、
この傍線に関係する内容は何か? という問いかけによって根拠をとるのです。
また、設問で問われている内容から正しく根拠をとっていくのです。
その上で、文脈を把握する力も要求されます。
どんな文章を読む時にも
①対比
②具体・抽象
③因果関係
この3点の関係は強く意識しなければなりません。
また、答えを出すためには、
①同じことば
②反対のことば
この2つのことばを意識することも重要になります。
本文を読む際に関係を意識しながら読み進め、
傍線・空欄の段階では、不足しているもの、わかるものを把握する。
とにかく本文に正しく根拠をとること。
これが最優先しなければならないことなのです。
あとはその根拠が書かれている選択肢を選ぶ。
これで正答率は変わります。
答えを出そうとする前に、文脈と傍線から正しく根拠をとる。
これを忘れないようにしましょう。
具体的には他のブログを参考にしてください。
今後は、入試問題の解説も増えていく予定です。